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オカモト株式会社ってこんな会社です!座談会

より良い商品をお届けするために、私たち日々こんなことを考えています。

オカモト株式会社ってこんな会社です!
座談会

より良い商品をお届けするために、私たち日々こんなことを考えています。

 

コンドームを筆頭に、長靴や医療用・家庭用手袋などのゴム製品、さらにはカイロや温熱シートなど多岐に渡って人々の生活を支えるメーカー、オカモト株式会社。女性の健康に寄り添った商品も数多くあります。オカモトが考える女性の健康とは、活躍とは一体どんなものなのか、商品開発や広報に携わる女性社員の目でたっぷりと語っていただきました。

—まずはお二人の自己紹介をお願いします。

佐藤 今年で入社3年目の佐藤です。医療品部で企画の仕事を担当しています。また、啓発活動も行なっています。

—啓発活動とは具体的にはどのようなことですか。

佐藤 性感染症や予期しない妊娠を防ぐためにコンドームの重要性をお伝えしていく活動です。企業様とのコラボレーションや大学・学生との連携した活動を通じて、正しい知識をわかりやすく発信できるよう取り組んでいます。  私は2011年に入社をして、現在は総務部で広報担当をしています、林です。IRも含めた広報活動をしています。具体的には機関投資家の皆さまからの取材申し込みのアレンジをしたり、メディアの皆さまからの取材に関して各部署と連携しながら一緒に資料を作ったりするなどを主な仕事としています。

—オカモト株式会社に入社された動機はどういったものだったのでしょう。

佐藤 大学で社会学を専攻していて、ジェンダーについて勉強する機会があり、その流れで志望したのが弊社でした。予期しない妊娠などは人生に大きく関わってくると思います。そう考えたときに、私自身も含めて誰もが自分の望む人生を選ぶことができるように、そのお手伝いができる仕事をしたいと思いました。
 私は大学時代、法学部で国際人権法のゼミに入っていて人権について学んでいました。そのゼミでは毎年12月1日の世界エイズデーにイベントを行なっていたのですが、そのイベントに協賛していたのが弊社でした。学生の活動を応援できるような仕事や、自分の学んだ分野を活かせる仕事に就きたいと考え、コンドームを作っている弊社であればそういった活動にも関われるかもしれないと思ったのが動機ですね。

—今、女性特有の身体の悩みにテクノロジーで寄り添い、解決を目指す“フェムテック商品”に注目が集まっていますが、早い段階からそうした商品の開発・販売を手掛けられていらっしゃいますよね。特に2018年に発売された温熱シート「温女子」は三日月型の形状が実に画期的です。

 「温女子」の特長はショーツの内側に貼ったときにはみ出ない形状です。試行錯誤し、この三日月型にたどり着きました。
佐藤 肌触りもすごくいいんです。それと、温度設定にもこだわっていて、じんわりとした温かさになっています。
 「あれ?着けてたっけ?」と思うくらい自然な使用感なので、とても快適で一度使った方からは「もう手放せない」とかなりご好評をいただいています。

—開発のきっかけはなんだったんでしょうか。

 女性の悩みがきっかけなんです。女性視点で商品開発をするプロジェクトチーム内で日常で困っていることについて話し合いました。
佐藤 どんな悩みが多いのか考えたんですよね。
 事務仕事をしているときなど、血の巡りが悪くなるのを気にされている方が多かったので、まずその悩みにアプローチできる商品を作りたいな、と。
佐藤 温女子は温熱効果で血行を良くしてくれるんです。それから胃腸の働きを活発にもしてくれるという効果もあるんですよ。

—女性の悩みから生まれた商品だったんですね。フェムテック商品の中でも使い切りビデは長年販売されている印象がありますが、この「弱酸性クリーンシャワープラス」はどのような商品ですか?

佐藤 この商品は膣内の経血などを洗い流す膣内洗浄器です。膣内環境が弱酸性というところに着目して、洗浄液に乳酸をプラスして洗浄液を弱酸性にしています。使い切りビデって使っていただいたことはありますか?

—実は一度もないんです……。

佐藤 そうですよね。使う前は抵抗があったというお客様は多いです。  私の友人も存在すら知らなかったという人が多いですし、知っていてもなかなか手を伸ばすまでにはいかないみたいで。
佐藤 一度使ってみた後は、使い続けるという方が非常に多いんです。生理がダラダラ続いてストレスを感じている時に使っていただくとすっきりしますよ。

—気になってはいるのですけれど。

 怖いイメージがあるみたいですね。その気持ちもわかりますので、どうすれば手に取りやすい商品になるのかはずいぶん考えましたね。
佐藤 使い方を説明する動画もありますので、そちらもご覧いただけたら、より気軽に感じてもらえるかもしれませんね。
 週に2~3回の使用を目安としていただくのがおすすめです。生理のおわりかけなど「さっぱりしたいな」と思ったタイミングで適切に使っていただけたら。
佐藤 自分をケアする気持ちで使っていただけたら嬉しいですね。
 最近、防災用品としてお声かけいただくことも増えています。災害時などお風呂に入れない環境下でデリケートゾーンをケアすることに役立つとメディアの方に取り上げていただくことが増えていまして。実際、東日本大震災の際にも救援物資として提供しました。防災グッズの一つとして常備することで安心感が増すのではないかなと思います。

—このマーガレットをあしらったコンドーム「ピュアマーガレット」シリーズは手に取りやすい商品になっていますね。

佐藤 コンドームを買うのが恥ずかしいとか、パートナーに見せたときに引かれてしまうのではないかと考えている方もいらっしゃるので、どなたにも手にしていただきやすいようなパッケージデザインを目指しました。手に取る段階でハードルを感じて、使わないということになると、その後、もっと大きな問題につながってしまうと思うんです。まずは手に取って、使ってもらうことが大事だな、と。身近な予防グッズであるマスクと同じくらいの感覚を持ってもらえたら嬉しいですね。  マスクはバリエーション豊かになっていますよね。 佐藤 それと同じようにコンドームにも色々な選択肢があったほうがいいんじゃないかなと思っています。

 

—「ピュアマーガレット」シリーズには3種類がラインアップされていますね。

佐藤 それぞれゼリーに特長があって、水色のパッケージの「エクストラゼリー」にはヒアルロン酸配合ゼリーがすごくたっぷり入っているんです。より滑らかな使い心地を望まれているお客様が多かったので、ゼリーをかなり多めにしています。

—ピンク色のパッケージの「ホットゼリー」も気になります。

佐藤 こちらは温感ゼリーです。ゼリーってひんやりした感触なので、女性からすると一瞬、ハッとしてしまうこともあると思うんですけど、これでしたらより自然に相手の温もりを感じられるのではないかと思います。そして黄色のパッケージの「ケアリングゼリー」は性交渉での不安を少しでもケアできたらという想いで開発しました。この商品はオーストラリアのスターファーマ社が開発した『SPL7013』が配合された“ビバジェル”というジェル剤がゼリーに含まれています。 パートナーへの思いやりとしてきちんとコンドームをつける、かつ性感染症のことを自分も相手もしっかりと考えるという、二重の意味での「ケアリング」なんですよね。

—性感染症を自分事として捉えることはとても大事ですよね。「ピュアマーガレット」シリーズのように手に取りやすいコンドームだと自分の必需品として常に持ち歩こうという意識も高まると思います。

佐藤 そうですね。性感染症の中には、梅毒など増えてきているものもあります。相手のためにも自分のためにもぜひコンドームは持っていてもらいたいです。

—様々な商品で女性の健康や活躍を支えているのだと感じました。女性が働きやすい環境も整っているのでしょうか。

 そうですね。弊社には3人のお子さんを産み育てて現場復帰している女性社員もいます。時短制度もありますので、お子さんのお迎えに合わせての勤務もできます。
佐藤 基本的に子どもが理由で休むことに対しての理解度が高いですよね。男性社員に対しても。母親が働きやすい環境にするには父親の協力もすごく大事だと思いますし、そのためには会社を含め、社会全体が協力していくことが重要になりますよね。その意味でも女性にとって働きやすい会社だと思います。

 

—最後に、今後の展望についてもお聞かせください。

  “フェムテック”という言葉が最近とても注目されていますよね。すでに販売している商品でも、視点を変えれば女性の悩みを解決するのに役立てられるかもしれない。全く新しい商品の開発だけでなく今ある商品を通じても可能性を広げていけたらと思っています。“身近な暮らしを科学する”というコーポレートスローガンの下、“健康で快適な人間生活に寄与する”を企業使命として今後も、みなさんの生活に寄り添って毎日が少しでも良くなるような商品をお届けできれば嬉しいですね。
佐藤 今、林が言った“フェムテック”も含みますが、女性のためになるものは何なのかというところから考えて商品を作っていきたいと思っていて。すべての人に、快適な生活を送ってもらいたい、毎日をもっと楽に暮らしてほしいというのが根幹にありますので、今後も女性の健康に対して寄り添える商品とは何か考えていきたいです。